早いもので、はなが空に還ってしまってから、
ちょうど一年が経とうとしています。
先代ぷるの時は自分の分身がもぎ取られるような痛みと喪失感だったけれど、
はなは、自分の肉親を失ってしまったような寂しい気持ちでいっぱいでした。
私には人間の娘はいないのですが、最愛の子を運命によって手放したような想いかもしれません。
じわじわと悲しみは続き、可愛くて可愛くて仕方の無かった子が、
運命によって、いなくなってしまったという、
また会いたい会いたい・・・という思いが寂しさと共に、ずっと続きました。
先代ぷるが激情型の悲しみとすると、はなはジワジワ系。
このジワジワがジャブのように効くこと効くこと。。
リンパ腫というガンによって亡くなってしまったということも、
重くのしかかりました。
レトリバー種には多い病気の一つであるリンパ腫。
一周忌にあたり、はなの治療内容について記憶を手繰って残しておこうと思いました。
(当時のものと多少重複して書いていることもあるかもしれません。→2010年6月)
私がしたように、同じ病気で情報を必要としている飼い主さんの参考になれば、
また幸いです・・
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はなは、9才のシニア検診を受けた翌月に、突然喉が腫れ、次に内股のリンパが腫れてきました。
検査の結果リンパ腫と診断されました。
いきなり頭を殴られたような想像を超えた状況に信じられない気持ちでいっぱいでした。
抗がん剤治療を主治医に勧められ、選択する余裕すら無いままスタートしました。
色々なプロトコルがありますが、
はなの場合は、もともと乳腺腫瘍が2度あり、その時に肺にできた影を主治医が懸念し、
一番シンプルな「COP-Lプロトコル」でいくことになりました。
初回にL-アスパラギナーゼを打ちます。
その後オンコビンを5回(6週)、その間は飲み薬(シクロフォスファミドとプレトニゾロン)
その後はLAMP療法(リューケラン、メソトレキサート、プレトニゾロン)を飲み薬で続けます。
飲み薬で胃腸の調子が良くない時には、ガスターとプリンペランでフォローアップします。
毎週のように触診に血液検査、レントゲン、時にはエコーも撮りました。
こうやって、はなは病院嫌いに変身していきました。
悲しいことでした。
待合室で全員にご挨拶して楽しそうにしていた姿が一変、
抗がん剤を始めてからは病院の玄関を入ることすら抵抗するようになりましたから。。。
*1
主治医は、「はなちゃんのQOLを一番に考えています。
ガンを抑えながらも、はなが嫌がることはできるだけやらないで
ニコニコ笑って過ごせる時間を増やせるようフォローアップしていきたい。」
と断言していらっしゃいました。
抗がん剤を使うことは正常な免疫も壊していくことです。
はなが玄関を入りたがらなくなるのをだまし連れて行くことの罪悪感からの迷いは、
抗がん剤を使う矛盾した作用と比例していると思いました。
リンパ腫は・・・治りません。
でも、免疫を上げ、ガンと共存することで寿命を伸ばす事ができると私は思います。
そんなことや、はなの薬による体調の変化(先生は小さい事だと言われましたが、
家族からすれば顕著な変化でした)から、
抗がん剤を止める決心をして、主治医に相談をしました。
結果は、主治医も理解してくださいました。
理由は、*1の事からでした。
ただし、医者の立場から、必ず、ガン細胞が勝ってしまう日が来るから、
そのバランスは微妙なものだから、100%止めないで時と場合によっては、
抗がん剤の力を借りること。
そして信じているサプリがあるのだったら、それは必ず続けることという約束をした上でした。
先生には、はなが飲んでいるもの、食べているもの全てをお伝えしてあります。
はなが使っていたサプリは下記のものです。
連続して使ったもの、時々使ったもの、時々お休みをしながら体調を診て使ったもの
副作用のフォローで使ったものがあります。
マリアアザミD
マシュマロウプラス
パウダルコ
ハタケシメジ
センダン
レッドクローバー
イエロードッグ
ダンデライオン
バードッグ
ジンジャー
ウコン
核酸
エキナシアブレンド
アガペットゴールド
クランベリー
カモミール
SODボスウェリア
コンドロフレックス
バイタペット
ナットウキナーゼ
グリーンミックス
補液(皮下点滴)
食事は全部手作りに変更。
不飽和脂肪酸
消化酵素
葉酸
セレン
ヨウ素
ミネラル
抗酸化作用
解毒
オメガ3
良質たんぱく
ガン抑制
疲労回復
肝機能
抗がん
ビタミンC、A
・・に該当する食品を調べ、順繰りに普段の食材に足して食べさせました。
ヨーグルトが安売りしていると聞けば、
4個も5個も買ってきたり。
マイタケのLサイズが売っているとわかれば、
自転車を飛ばして買いに行きました。
メディカルサプリを相談していただいた先生に、肩の力を抜いて楽しんで。
お母さんの悲しみをはなちゃんは感じ取ってしまうから、
悲観しないで・・とアドバイスをいただいていたように思います。
改めて3冊にわたる闘病日記を読み返していますが、
隅々まではまだ読めない心境です。
でも、パラパラと読み返してみると、何度かの不調の症状の中には、
忘れていた症状もあり、何度か持ち直したことが、はなの踏ん張った証、
シニアの心意気に気づかされました。
抗がん剤治療中は、胃腸を壊したり、後ろ足の筋肉が弱くなったり(プレトニゾロン)
中止後は、瞬膜も出たし、甲状腺も下がったし、痰や鼻水、肝臓の数値が上昇、発熱、
頭の痙攣、脾臓の腫れ、内出血と、色々あったことが書かれています。
その都度、対処療法にはなってしまってはいたけれど、
メディカルサプリ、去痰剤や気管支拡張剤、甲状腺薬もろもろを使用して、
はなが楽になることを第一に考えました。
最後は、アシドーシスからくる心不全で亡くなるのですが、
つい先日、改めて主治医に確認したところ、
何かの改善を期待して打ったL-アスパラギナーゼと心不全の関係は、ない。
アナフィラキシーショックのショックは起こしていないことをはっきり確認できました。
この答えを改めて聞くことができるまでは(当時も一度やんわり聞いているのですが・・)
もやもやと選択肢をもっと考えるべきではなかったのだろうかと後悔も残していました。
私達にとっては数日前からアシドーシス状態になった気持ちでいましたが、
それは酷くなった日からであって、はな自身はもっと前から呼吸が荒くなっており、
血液ガスの検査でアシドーシスと診断されていたことを日記を振り返ることで確認できました。
当時は、その時々が全てで、過去のこと、どの位の期間というような長期的なことが考えられない
私達がいたのかもしれません。
一度聞いても目の前の状態を読み取るほうが先決になっていたのかもしれません。
その一瞬、一瞬が、はなにとって、私達にとっての精一杯の全てだったのだと思います。
前後のことなど、どうでもよくて、その瞬間が大事だと心から感じていました。
そうやって過ごせた日々は、本当に幸せだったのだと思います。
後回しにしない、今が、この一瞬が、一緒に過ごせている幸せだと、
散歩をしながら、はなと話して抱きしめた気持ちが
今でもはなとの強い想い出となっています。
付け加えるなら、上記に該当する場合は、もっと劇症なのだそうです。
あの時の選択肢、できること、全ての可能性をこの時期に再度、
主治医と確認することができました。
しかし、どんなに可能性を考えてみても、
積極的な治療はL-アスパラ以外なかったと改めて納得することができました。
一周忌を前にして、こうして見直せることができたことに改めて感謝の気持ちでいっぱいです。
我が家の主治医は、こうやっていつも患者さんと向き合って最善を尽くしてくださいます。
はなは、6才まであちこちで過ごし、うちへ来て、本当のお誕生日も判らず、
たった4年間で何が幸せだったのだろう?と
悔しく思ったこともありましたが、はなは、うちへ来る意味をきちんとわかっていて、
来るべくして過ごし、天命を全うして空へ還ったのだと、思えることができました。
体重は最後まで変わらず、食事も前日まで食べられていました。
散歩も3日前まで外へ出て歩きました。
焼いた後のお骨も抗がん剤に負けることなく、きれいな色と形でした。。
最後に、リンパ腫になってしまったレトリバーの飼い主さま・・・
抗がん剤の選択は、迷ってください。
もし勇気があるのなら、極力使わない方法もありだと思います。
免疫を上げることで、ガンと共存する強い体を作りますが、
抗がん剤は、正常な免疫を壊すものだからです。(ガン細胞も壊しますが・・)
その子が素直で、飼い主さんも信じれる(効く)と思ったら、
メディカルサプリを併用してください。
食事もドライフードは止めて手作りで理にかなった食材を選んで、
愛情を込めて作って食べさせてください。
もしドライフードを利用するならば、よくよく選んで、信頼できるブランドを探してください。
飼い主さんが看病疲れになってしまうことは、愛犬にとってはマイナスです。
悲しみや絶望もマイナスです。
ガン細胞は、ストレスも餌にします。
体を冷やすことをさせないでください。
初期であれば、じっと安静に寝かせていることはしないで、
適度に体を動かせるようなことをしてあげてください。
私も、はながリンパ腫になった時にネットで情報が欲しくて、
色々な方の闘病記を読みました。
その方々の書かれていたことがあったからこそ、
はなを看病できたと思います。
はなは7ヶ月間、リンパ腫と共に頑張りました。
その間、集中して抗がん剤を使った期間は2ヶ月でした。
(お断り)
今後、追加で書き足すこともあるかと思います。
よろしくお願いします(*^_^*)
実は、はなも新しい体を貰って生まれ変わろうと準備をしているようなんです。
ですが、私達の受け入れ態勢が間に合いません(>_<)
こればっかりは、どうしようもなくて、
はなは生まれてきてこの世の中に戻ってきてしまうのか、
魂だけ、オラぷるのどちらかに時々住み込んで、
2頭で3つの魂でいくのか、行く末を見守りたいと思います^^
なぜならば、時々、小ぷるの仕草が、ぷるではなくて、はななんです。。
(信じない人は流して読んで貰っていいです。ドン引きしないでね。笑)
暗い気持ちにさせてしまっていたらごめんなさい。
決して、はなは悲しむことを望んでいないと思います。
さぁ!明日は、我が家の長男オーラの3才のバースデイです^^